小さな鼓動が聞こえる。
まだ、それは生きていたのだ。
なにかを守るためには、なにかを犠牲にしなければならないと信じていた。
どちらともが生き残る世界などあるわけがないと。
そうやって切り取られた完ぺきな世界を
平気なふりして歩いていた。
だけど、それは生きていたのだ。
醜いほどに強く
美しいほどに弱く
それは生きていたのだ。
君の手をとる。
もう一方の手に握ったものも離さぬまま。
いや、手をつながぬともすでに繋がっているこの世界の中で
ただころげまわればいい。
すべてを巻き込みながら
すべてに巻き込まれながら
私は生きればいい。

2 Thoughts to “世界へ”

  1. QLOOK ID: 224846303
    わ、ずっと待ってた。
    ここんとこ、ずっと、ずっと。
    ただただ、嬉しい。
    その生きてる鼓動が、嬉しい。

  2. QLOOK ID: 3909553234
    ともか
    ずっと見ててくれたんだね。
    待っててくれてありがとう。
    いつもありがとう^_^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください