彼女とはじめて出逢ったのは、昔、通っていた教会の礼拝堂だった。
「麻衣子に似てる人がいるから今度紹介するね。」と言われていた。
彼女も同じように言われていたらしい。
お互い、目が合った瞬間に、「あー」って、言い合った。
紹介される前に、私たちは、声をあげた。そして、ハグをした。
見た目も中身もとくに似ているわけではない。
だけど、「いえ、私はゆかではなく、まいこです。」っていうのはなれっこになるほど、教会でよく間違われた。
彼女は、文化系。
私は、理数系。
脳の使っている部分が明らかに違っていておもしろい。
着てる服も、興味を持つところも、まるで違う。
だけど、彼女のことはしゃべらなくてもわかる。
逆もしかりだが、どちらかと言えば、理解されているというより、完全に受容されているといった方が近い。
彼女はわたしのすべてを完全に受け入れている。
海のような愛で。
それから、19年。
わたしたちはその教会をそれぞれのタイミングで通わなくなり、それぞれの人生を送ることになったのだが、運命の絆は切れるものではない。
ここぞ、と言うときに、必ず、彼女からメールがくる。
おんなじタイミングで「思い出したからただメールした」といってメールを送り合うっていうことも何度かあった。
それをシンクロと呼ぶのだろうけど、もう、奇跡のレベルを超えて、わたしたちは当たり前のようにつながっているようだ。
そういう友達がいることを、ほんとうに感謝している。
神様。出逢わせてくれて本当にありがとう。