「この写真じゃ、大きさがわからないじゃん。」

と、自分で先につっこんでおきますが、こちら、左のホーローの容器が「1年目の三五八漬け」、右が「3年目のぬか漬け」です。

一つの容器にだいたい二本のキュウリと、縦に二つ割りにしたニンジン1本入る大きさのものです。(横14cm×縦19cm×高さ4.5 cm)

どうして、容器の大きさの話をするのかといいますと、、

私は、すごく怠け者なんです。
みなさんから、働き者に見えると言われますが、完全に誤解です。だまされてます。

つまり、私は普通にしていると、三五八漬けの床を1年、ましてや、ぬか床を3年も、健全に育て続けられるような人ではございません。

それなのになぜ、続けられたか!
この容器の大きさに秘訣があるからです。

昔の人は、床下にぬか床を置いておいて、ほぼ、毎日、かき混ぜてあげて育てていました。今もそうやって育てていらっしゃる方もたくさんいると思います。

でも、その「ほぼ毎日」っていうのが私には難しい(笑)。。白状すると、最初にぬか漬けに挑戦したのは4年前で、私が怠け者であるがゆえに、ぬか床を悪くした経験があります。
その時は、伝統的な作り方で、たくさん漬けられるように大きめの樽を使って作りました。
最初はちゃんとかき混ぜてましたが、夏のある時、何日か、かき混ぜるのを怠って、、、取り返しのつかない状態になってました。

「ばか!ばか!ばか!自分!」と、何度自分の怠け者体質を呪ったことか!
もう二度と自分の愚かさのせいで、そんな悲しい思いはしたくない!!!!!(実は別件で他にも何度もしてるけど・・・)

しかーし、自分でぬか漬け、つくりたい!

で、この容器で作ることに落ち着いたわけです。

ぬか漬けを漬けるには小さく見えるけれど、意外と十分で、なにより、冷蔵庫に入れていられるわけです。
それで、何日か混ぜるのをサボっても、悪くならない。
なにも野菜を入れないで、そのまましばらくは置いておくこともできる。
これより大きいと冷蔵庫の邪魔になるし、小さいとキュウリも入らない。丸い形より、この方が都合がいい。

そんなことか、、と思うでしょ。
でも、そんなことで続いちゃうんですもん。

3年ものって、3年前からここに住んで増え続けている菌がいらっしゃるわけです。その菌達がより深みのある美味しい漬け物にしてくれるわけです。それに、三年前の私を知ってくれているなんて、頼もしい。

私は、みんなと同じようにやらなくてもいいと思うんです。

そりゃあ、床下からぬか床の入ったかっこいい樽を出して、ぬか床を混ぜながら一つ野菜をとって、「まあ、おいしそうに漬かったわ。お父さん。」なんて、言ってみたいかもしれない。笑

でも、かっこよくできないんだから、自分に合ったやり方を探せば良い。
「ええ!そんなやり方、あり?」っていわれる方法だとしても、大切なのは、負担なく続けられることだと思う。

ものごとには「身の丈に合う大きさ」というものがあると思います。

かっこよさとか、流行とか、伝統とか、そういういうものもとても大事だけど、それらも試して楽しんで、もし違ったら、自分に「しっくりくる」新しいかたちを求め続けること。

それが自分にぴったりの生活を創り上げてくれているのだと思うのです

冷蔵庫から出して、良く床をかき混ぜる。
水分が多くなったら、昆布や干し椎茸などを入れて水を吸わせる。
上の方が少し白っぽくなっても混ぜ込んでOK。
キュウリが一本まっすぐ入るくらいの大きさ。
これはDoorsで買ったものだけど、他は全て、野田琺瑯です。
同じメーカーの方が重ねて置きやすい。
野菜を入れたら6時間くらいは常温で。その方が美味しく早く漬かります。
これは、まだまだ、若者の「三五八漬け」
ぬか漬けより早く漬かるので急にお客様が来たときは大活躍。
生の鶏肉とかも美味しくなりますよ。

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