人は、特に人の気持ちは、変わるものです。
ある時点ではこう思っていても、別の時点でそう思っているかどうかはわからないというのが人というものだと思っています。

私自身、約束したらそれを守ることや、言ったことに一貫性があることは、人と生きる上で、当たり前のルールだと思ってたし、それが誠実さだと思っていました。

でも、最近、思うのです。
「今、どうか。」をいつも大切にしたいということ。

前に言ったことが、今、思っていることとは限らない。
だからいつも確認したいのは「今はどう思ってるか」ということ。

今、思っていることと、前に言っていたことが違っても、前に言ったことが嘘だったということではなく、その時、そのように思っていたのは事実で、今、ただそれが変化しただけのこと。

その変化を受け容れること。
「今はどう思ってるか」は実はその人自体ではなく、その変化こそが「その人そのもの」だということ。

どんな状況でも「今、どうか。」をありのまま表現できる人が、わたしは誠実な人なのかもしれないと思うのです。

そう思っていると、「裏切る」「裏切られる」という概念そのものがなくなって、私はとても自由な気持ちで人と生きることができるようになりました。

「今、どうか。」
ただ、それだけを、人にも自分にも、いつもどんなときも確認しながら、その気持ちを大切にして生きていきたいなと思います。

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